高杉晋作の名言と人生から学ぶ、ビジネスに効くポジティブ精神

激動の幕末を生き、新時代の礎を築いた高杉晋作。彼の名言と生き様からは、ビジネスに不可欠なポジティブ精神や行動力を学ぶことができます。仕事で挫けそうになった時、高杉の名言を参考にしてみてはいかがでしょうか。

今回は、高杉晋作のものがたりから、あなたのビジネスのヒントを得ていただきたいと思っています。特に彼の代表的な名言「面白きこともなき世を面白く」は現代人にとって大いに役に立つでしょう。どんな苦境にも前向きに立ち向かうことができるようになるはずです。この記事では、高杉晋作の名言やエピソードを解説します!

 高杉晋作の人生・エピソード

幕末の志士、高杉晋作。27年という短い生涯の中で、倒幕運動の旗振り役として活躍した高杉は、近代日本の基盤を作った男といっても過言ではありません。まずは高杉晋作の人生を振り返ります。

 恩師・吉田松陰との出会いと別れ

高杉晋作を語る上で欠かせないのが、彼の恩師、吉田松陰です。元々は地元の明倫館という学校で勉強していた高杉ですが、退屈な授業に飽き飽きし、吉田松陰の松下村塾で学ぶことになります。

吉田松陰に惹かれ、松下村塾での勉強にのめりこんだ高杉。しかし吉田松陰は反幕府勢力として幕府に捉えられ、処刑されてしまいます(安政の大獄)。

心酔していた恩師を失った高杉ですが、「社会を動かすのに身分は関係ない」という吉田松陰の思想を受け継ぎ、その後、倒幕運動に身を投じることになります。

(吉田松陰の人生については「吉田松陰先生の生涯」に詳しく書いているので、是非ご覧ください!)

尊王攘夷運動

ある時、上海に留学した高杉晋作。イギリスの植民地と化した中国を目の当たりにし、「このままだと日本もヤバい!」と危機感を強めた高杉は、「天皇を敬い、外国を追い払おう」という尊王攘夷(そんのうじょうい)運動に力を入れるようになります。

奇兵隊結成

高杉晋作といえば、奇兵隊を結成したことでも有名です。奇兵隊は外国からの脅威に対抗するため、長州藩(現在の山口県)で結成された軍隊。武士階級に限らず、農民や商人など幅広い層で構成されました。

後に倒幕運動でも大いに活躍するこの奇兵隊。まさに恩師・吉田松陰の「社会を変えるのに身分は関係ない」という思想と体現したものだと言えます。

江戸幕府を倒し、新政府の基盤を築くために活躍した高杉ですが、結核により、27歳で亡くなりました。 

高杉晋作の名言

高杉晋作の名言からは、現代を強く生きるためのポジティブ精神や行動力を学ぶことができます。ここからは、ビジネスに役立つ、高杉謙信の名言を解説していきます!

高杉晋作の名言「面白きこともなき世を面白く」

高杉晋作の名言で最も有名なのが「面白きこともなき世を面白く(すみなすものは心なりけり)」という辞世の句です(後半の「すみなすものは~」は、結核に苦しむ高杉の看病にあたった人物が詠んだという説もあります)。

「つまらない世の中を面白くできるかどうかは、自分の心次第だよね」というこの名言。幸も不幸も、失敗も成功も、結局それは自分の考え次第です。失敗に絶望する人もいれば、それを「成功の第一歩」と考えてますます挑戦心を燃やす人もいるわけです。

同じ人生でも捉え方によってその面白さや幸福度は変わってくるという真理をついたこの名言。人生を楽しく生きるためのヒントになりそうですよね。

高杉晋作の名言【ポジティブ精神】

江戸幕府の弾圧や外国からの攻撃に立ち向かった高杉。そんな彼の言葉からは、どんな逆境も喜びに変換してしまう、スーパーポジティブ精神が伺えます。

  • 真の楽しみは苦しみの中にこそある
  • 苦しいという言葉だけは、どんなことがあっても言わないでおこうじゃないか
  • 過ちを改めれば、それは過ちではないのだ
  • シャクトリムシのように身を屈するのも、いずれは龍のように伸びるためだ。そのためには、奴隷になっても、下僕になっても構わない。

「どんなに苦しい状況も、心のもちよう次第で大きく変わる」と信じていた高杉。窮地に立たされも決して弱音を口に出さないポジティブ精神が彼の根幹だと言えます。言葉と心、そして行動の結果は密接に関係しているもの。

例えば仕事でもはじめから「失敗するかも」と弱気になれば、それにつられて行動も消極的になり、理想的な結果を得ることが難しくなります。 

 恩師の死、江戸幕府による弾圧、そして欧州からの攻撃。常人であればすぐに音を上げてしまいそうな苦難の数々に直面した高杉ですが、シャクトリムシから龍へと成長するため、常にポジティブ精神を失わず立ち向かっていたことが伺えますね。

高杉晋作の名言【行動力】

高杉晋作の名言からは、行動力溢れる彼の様子が伝わってきます。

  • 戦いは一日早ければ一日の利益がある。まず飛び出すことだ。思案はそれからでいい。
  • 天賦のかんによって、その場その場で絵をかいてゆけばよい

「外国を知りたい」という思いでペリーの黒船に小舟で近づき、密航を企てたこともある吉田松陰。周囲を驚かせるような行動力は、弟子の高杉晋作にも引き継がれていたのでしょう。

何をやるにしても計画を練ることは大事ですが、長く考えれば上手くいくとは限りません。ビジネスでも、計画以上に「まずやってみる!」という実行力が重要です。思い立ったらます一歩を踏み出し、何らかの結果を出すこと。その結果から反省点を考え、次回に活かすことで成功に近づけるわけです。

高杉晋作の名言【人生観】

27年という短い人生の中で、明治時代の基盤を築いた高杉晋作。以下の名言から、彼の人生観がわかります。

  • 先が短いなら短いなりに僕は面白う行きたい。派手な打ち上げ花火を打ち上げて、消えていく。それが高杉晋作の生き方ですき
  • 苦労する身は厭(いと)わねど、苦労し甲斐のあるように

短い人生を面白く生きる。まさに高杉晋作の生き方を表した言葉ですよね。恩師を処刑され、自らも結核に蝕(むしば)まれた高杉は、人生の儚さを誰よりも感じ取っていたのでしょう。人より辛い人生だったからこそ、「限られた人生を面白くしてやろう!」と必死でもがくスーパーポジティブマンが生まれたのだとも考えられます。

行動力を重視した高杉。しかしなんでもかんでも手を出せば良いというわけではありません。どうせ苦労するのなら、そこから何かを学びとり、自分の成長につなげるべきだと説いています。

 高杉晋作の名言から学ぶポジティブ精神

この記事では、高杉晋作のエピソードや名言を紹介しました。「人生の面白さは自分の考え方次第」という彼の名言、まさにその通りですよね。仕事でもプライベートでも、人生はつらいことの連続。しかしそれ以上に楽しいこと、面白いことで溢れています。

結局のところ人生を幸せにするのは、自分の捉え方。普通の人なら「もうダメだ」と諦めてしまう絶望的な状況ですら楽しみに、失敗を「成功の第一歩」に、脳内変換してしまうポジティブさこそ高杉の強さであり、ビジネスの世界で不可欠な能力と言えるのではないでしょうか。

今回紹介した高杉晋作については、こちらの動画でも解説しています。ぜひご覧ください!