「るろうに剣心」の名言から学ぶ現代を生き抜く強い心

「るろうに剣心」は、かつて「人斬り抜刀斎(ひときりばっとうさい)」として恐れられた剣客・緋村剣心(ひむらけんしん)の活躍を描いた漫画・アニメ作品です。
純粋にストーリーやバトルを楽しめる作品ですが、人生の教訓となるヒントが数多くあります。今回はるろうに剣心の名言から「現代を生き抜くための強い心」を学んでいこうと思います。
ビジネスに応用できる言葉もあるので、ぜひ参考にしてください!

るろうに剣心とは

るろうに剣心は、1994年から1999年に週刊少年ジャンプにて連載されたマンガ・アニメ作品です。
幕末に「伝説の人斬り」と恐れられた過去をもちながら、「不殺(ころさず)の誓い」を立て、新時代を生き抜く剣客の姿を描いています。

全世界シリーズ累計発行部数7200万部を超える人気作で、2012年には佐藤健を主演に実写映画化。
2021年には実写映画シリーズの最終章に当たる「The Final」と「The Beginning」が公開されました。

るろうに剣心の名言

名作と呼ばれる数々のマンガ・アニメ作品からは多くの名言が生まれます。
るろうに剣心にも、人生の教訓やヒントとなる名言が多くあるので、紹介していきます。

時代を創るのは「刀」ではなく、それを扱う「人」でござる

主人公・緋村剣心の言葉です。

剣心が生きた幕末から明治は、多くの武士が新時代の到来を夢見て血を流した時代でした。
文字通り、刀こそが時代を切り開いたとも考えられるわけです。

しかし剣心は、刀ではなく、人こそが未来を創るのだと考えています。
どんな名刀だも、使う人間次第でただの凶器にも、平和な新時代をもたらすシンボルにもなり得るわけです。

私たちにとってのスキルや道具も同じです。
いかに便利なスキルや道具をもっていても、使う人間が未熟であれば、宝の持ち腐れとなってしまいます。
今も昔も本当に大事なのは肉体の強さや道具の性能ではなく、人の心というわけですね。

剣は凶器。剣術は殺人術。どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実

第一話の剣心の名言。

「人を活かす剣」を目指す神谷薫の道場を襲った狼藉たちは「殺生こそ剣術の極意」だと彼女の信念を笑います。
剣心は「剣術は殺人術である」と一部その主張を認めながら、神谷薫の掲げる「甘っちょろい戯言の方が好きだ」と彼女の道場を守り抜くのでした。

自分を客観的に見つめ、現実的な道を模索することは重要です。しかし、現実離れした青臭い理想を追い求めることが、時に素晴らしい未来を切り開くことにも繋がることもあります。

己の信念を貫けなかった男など、死んでも生きてても惨めなものだ

元新選組の三番隊隊長、斎藤一の生きざまを表すような名言です。

斎藤は、保身のためにかつての信念を捻じ曲げた敵に対し「信念を貫けなかった男は惨めだ」と切り捨てます。
価値観や生き方の多様性が認められている現代では、少々理解しづらい言葉かもしれません。

しかしながら、人生をかけて信念を貫こうとする意志や生き方は、時代を問わず魅力的であるはずです。
斎藤一はるろうに剣心でも屈指の人気キャラクターですが、彼の信念を貫く生き様や男らしい性格が多くの支持を集めたのかもしれません。

所詮、この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ

作中屈指の人気敵キャラ、志々雄誠の名言です。

剣心の後継者として人斬りとなった志々雄。明治になっても弱肉強食の信念は変わらず、力で政府を屈服させようと、剣心にも戦いを挑みます。

どんな人間でも、人生には競争を強いられる場面が何度かあります。
強ければ生き残り、弱ければ淘汰されてしまうというのも、ある意味真実でしょう。

時代が生きるべき者を選んだんだ

志々雄真実の名言です。

弱肉強食を信念に掲げる志々雄ですが、強さや弱さの概念は時代によっても大きく変わります。つまり適者生存ということですね。
高い技術や豊富な知識をもっていても、時代の流れを読み、適応していかないと、弱者として搾取されてしまいます。

幕末から明治は、特に人々の価値観が大きく変わった時代です。
つい最近まで上位階級であった武士や侍が権力を失い、路頭に迷うことも少なくありませんでした。

現代も目まぐるしいスピードで科学技術が進歩し、業界の流行り廃りが変わりやすい時代ではないでしょうか?
常に時代の流れを読み、能力をアップデートし続けられる者でないと、ビジネスでも生き残れません。

勝機が見えても危険を恐れるのは「慎重」でなく只の「臆病」!

これは作中に登場した警官の言葉です。
メインキャラクターではないですが、現代でも様々な場面で己を奮い立たせてくれる、隠れた名言ではないでしょうか。

慎重と臆病は紙一重です。

リスクを精査し、思慮深く決断することは、ビジネスや人生の進路を決める上で必要な慎重さと言えます。
しかし、勝機が十分にあるにも関わらず、挑戦しないための言い訳を探してしまうのは、ただの臆病です。
挑戦を恐れることで失うチャンスは計り知れません。

仕事でも人生でも、一見リスキーに思える挑戦に身を投じることで、人生が大きく好転することがあります。

剣一本でもこの瞳に止まる人々くらいなら、なんとか守れるでござるよ

人斬りの過去と決別し、少なくとも身の回りの人々を守りたいと願う剣心。
ビジネスでも「今目の前にある仕事に全力をそそぐ」「やれることをやる」ことが重要になります。

高い理想を掲げるのも良いですが、理想と現実が離れすぎていると、かえってモチベーションを失うことになりかねません。

「まずは自分がやれることを全力でやる」
その努力の積み重ねが、自分を大きく成長させ、結果的に周囲の信頼を掴み取ることに繋がります。

「るろうに剣心」の名言から学ぶ「強い心」

るろうに剣心には、時代の荒波にも負けない強い心をもったキャラクターが多く登場します。
時代こそ違いますが、あらゆる価値観や技術が目まぐるしく変化する現代こそ、彼らのような強い心が必要な時代ではないでしょうか?

敵味方問わず、筋の通ったキャラクターは魅力的なものです。
るろうに剣心に登場するキャラクターの名言から、ぜひ現代を生き抜くためのヒントを得てください!