日本人の実徳『武士は食わねど高楊枝』に学ぶ経営者マインド

あなたは、「武士は食わねど高楊枝」という言葉をご存知ですか?このことわざには、日本人独特の美徳を表現しており中でも経営者に必要なマインドが込められています。そこで今回は、「武士は食わねど高楊枝に学ぶマインド」を紹介していきます。

武士は食わねど高楊枝とは

「武士は食わねど高楊枝」はことわざはとても有名ですが、語源や意味などは詳しくわからないという人が多くいるかもしれません。まず最初に、武士は食わねど高楊枝の意味と語源について紹介していきます。

まずは、意味から説明していきます。武士は食わねど高楊枝は、武士というのはどんな時でも弱いところを見せず気高さを持って生きていかなくてはならないという考えを持っていました。

食べ物が食べられなくなったり悪いことが立て続けに起こっても弱い姿を周りに見せないという武士の心構えを現したことわざになっています。

簡単にまとめると、やせ我慢。見栄を張ってやせ我慢をするということになります。このことわざの中にある高楊枝というのは、おなかいっぱいになり満足したら爪楊枝を使い悠々としている姿のことを指します。

お腹いっぱいというのと御飯に満足ができたというのは、武士の中でいいステータスなのです。しかし、このことわざはどんなに貧しくてもその姿を見せずに品高く生きていくという武士の美徳のことなのです。

しかし使い方などを間違えてしまうと、ただのやせ我慢や、見栄っ張りと捉えられてしまう可能性があります。このことわざの語源と由来は、武士は名誉が何より必要なのです。その中で、食事が満足に取れないというのは武士の中で恥になることでした。

そのため武士というのは、名誉を大事にするために嘘でもいいからほかの武士に誇りを見せつけるために高楊枝を行ったのです。それを、武士の気風としていたのがこのことわざの由来となっています。

武士は食わねど高楊枝が美徳な理由

この諺の理由にはやせ我慢や見栄っ張りという意味です。普通に考えたらやせ我慢や見栄っ張りはいいことではありません。ではなぜ、武士にとってこの考え方が武士にとって美徳なのでしょうか。

武士は誇りを常に見せなくてはなりません。そのため食事が満足にできないというのは、武士にとっては恥にあたることです。食事に関して言えば、武士たちは1日2食などが多く栄養バランスも最悪でした。

また武士たちのも階級というものがあるので、低い階級の人は魚などはほとんど食べることができないし量も少ないものでした。しかし、武士たちは愚痴を言わずこの状況を耐えるということが美徳になっていました。どんな時でも武士の誇りを忘れないというのがこのことわざが美徳とされるようになってのです。

経営者に必要な武士は食わねど高楊枝のマインド

ここまで、武士は食わねど高楊枝の意味や語源、なぜ美徳なのかなどを説明してきました。使い方を間違えてしまうとやせ我慢や見栄っ張りという意味にもなってしまいますが、いい意味で使えばどんなに貧しかろうが品高く生きていこうといういい意味にもなります。

このマインドは、どんな人にも大切になってきます。特に経営者の方に必要なマインドです。ではなぜ、経営者には武士は食わねど高楊枝のもマインドが必要になってくるのでしょうか。

まず経営者には、どんな会社にするのかという方向性を決めなくてはなりません。決めた方向性に社員はついていきます。そして会社を立ち上げた時は、自分の貯金がどんどんなくなっていくので貧しくなる一方です。

その時に早くお金を獲得するために焦って仕事を見つけていくのか、やりたい仕事をしっかりと見つけてゆっくりでもお金を稼ぐのか。

どちらの方がいいでしょうか?確かにお金は大事ですが方向性と違う仕事をしていても自分も社員もつまらないだけ。焦ってしまう状況でも武士は食わねど高楊枝のマインドを持っていれば、社員も自分も幸せになることができます。

確かにお金は無くなってしまうが、やりたい仕事ができ質なども上がり社員の幸福度も上がります。また、それを続けていけば焦って探した仕事より確実に稼ぐことができます。どんな状況になっても、本当にやりたいことを忘れないようにしましょう。

また、今はコロナなどで様々なイベントが中止になったり会社の売り上げが落ちて行ってしまっています。確かに会社も赤字になってしまうので焦ってしまう気持ちはわかります。しかしこんな時こそ武士は食わねど高楊枝のマインドが必要になってきます。

どんなに焦って何かやらなくちゃとなって行動しても、状態は悪化していく一方です。こういう時は、武士は食わねど高楊枝のマインドを持ちこれからのことではなく今できることを全力で行うことが大事でしょう。そして、社員やお客様を幸せにしましょう。

このような気持ちが、経営者に必要になってきます。どんな時でもこのマインドを忘れないようにしましょう。

マインドをしっかりと持ち、みんなを幸せにしよう

ここまで、武士は食わねど高楊枝の意味と経営者に必要なマインドを紹介してきました。どんな時でも焦らず文句も言わず、気高さを持って生きていけばみんなを幸せにすることはできるはずです。

武士は食わねど高楊枝のマインドをしっかり持ち、みんなを幸せにしましょう。