夏と言えば海やバーベキュー、キャンプなどのアウトドアが魅力的な季節です。
しかし、涼しい室内で冷たいドリンクを飲みながら映画を見る、これも夏の醍醐味ではないでしょうか?
おすすめ映画5選
今回は、夏を堪能しながら学びを得られるおすすめの邦画を紹介していきます!
他にも「夏ならこの映画でしょ!」という作品があれば、ぜひコメントしてください。
菊次郎の夏
菊次郎の夏は、1999年公開、北野武監督の作品で、生き分かれた母を探す少年・正男(まさお)と近所に住む不良中年男・菊次郎の珍道中(ちんどうちゅう)を描いています。
バイオレンス描写の多い北野武監督作品としては珍しい「笑って泣ける」ヒューマンドラマ。
小学三年生の男の子と近所の中年おじさんという一見警察に通報されそうなミスマッチ感、案の定トラブル続きだった2人が徐々に心を通わせていく過程が非常におもしろいです。
最初は「競輪にハマるしょーもないおっさん」という印象の強い菊次郎ですが、人間臭くて憎めない一面もあり、ストーリーが進むにつれ菊次郎ファンになってしまいます。
川・海・空。
夏を感じさせる要素がてんこもり。
久石譲(ひさいしじょう)さんの名曲「Summer」も世界観にマッチしていて、夏の切なさやノスタルジーを感じさせてくれます。
一見相容れない人同士でも、コミュニケーションを深めることでお互いのいいところは見えてくるものです。
ダメ人間っぽい中年なのに、小学3年生の正男と同じ目線にたって喜怒哀楽を共にできる菊次郎のやさしさに学ぶべき点は多いのではないでしょうか。
サマーウォーズ
サマーウォーズはアニメ映画の巨匠(きょしょう)・細田守(ほそだまもる)監監督の作品です。
内気な男子高校生・小磯健ニ(こいそけんじ)は先輩・篠原夏樹(しのはらなつき)の頼みで、彼女の祖母の誕生会に同行します。
天才的な数学脳をもつ健二は、旅行中に届いた暗号メールを数学の問題と勘違いし、解いてしまいます。
しかしそれは、世界一のセキュリティシステムOZ(オズ)の暗号だったのです。
思いもよらぬ形で凶悪なサイバーテロに加担してしまった健二は、数学の才能を活かして世界を救うための戦いに挑みます。
「バケモノの子」や「おおかみこどもの雨と雪」など、様々な名作を生み出した細田守監督ですが、最も夏らしい作品といえばサマーウォーズではないでしょうか。
ストーリーや夏を感じさせる田舎町の風景、個性的なキャラクターが魅力的な作品。
冴えない外見や性格でも、地味な特技しかなくても、使い用によっては世界を守る武器になるということを考えさせられました。
時をかける少女
こちらも細田守監督のアニメ作品です。
高校2年生の真琴(まこと)はある日、自分にタイムリープの力があることに気付きます。
タイムリープの力を思う存分に使い、便利な生活を謳歌(おうか)していた真琴。
ある日、親友の千昭に告白されますが、動転してしまい、過去に戻って告白を無かったことにしてしまいます。
しかしタイムリープを使い続けるうち、真琴は徐々に未来が狂っていくことに感づくのでした。
本作には「Time waits for no one」という言葉が出てきます。
日本語に訳すと「時は待ってくれない」という意味ですね。
いくら時を移動できても、過去に感じた喜びや感動、怒りや悲しみをそのまま体験しなおすことは誰にもできません。
「同じ時は戻らない。だから今を懸命に生きよう」というメッセージが込められているのではないでしょうか。
ウォーターボーイズ
ウォーターボーイズは2001年公開の日本映画です。
友情・恋愛・努力。
お手本のような青春コメディで「夏映画と言ったらウォーターボーイズ」という人も多いのではないでしょうか。
学園祭でシンクロナイズドスイミングを披露(ひろう)することになった男子高校生たちの奮闘(ふんとう)を描いています。
部活で仲間たちと共通の目標にむかって走り続けたかつての青春が、鮮明に思い出される。
大人になってからでも何度でも見返したい一作です。
この作品からは、周囲に流されず、自分のやりたいことを追うことの重要性を学べます。
ウォーターボーイズの主人公・鈴木は物語の序盤「男がシンクロなんて」と周囲から笑われてしまいます。
そんな周囲の嘲笑(ちょうしょう)をはねのけ、努力を続けた鈴木たちは徐々に評価を高めていき、結果的に学園祭での公演も大成功させるのでした。
思い込みや偏見で自分の可能性を狭めてしまうことはすくなくありません。
ウォーターボーイズからは、がむしゃらにやりたいことを追い続けるひたむきさを学びたいですね。
サマータイムマシーン・ブルース
大学生の男女7人による、タイムリープ青春コメディです。
草野球やテレビゲームに明け暮れる夏休み中の大学生。
彼らはクーラーのリモコンを壊してしまい、うだるような暑さを嘆きます。
ある日、SF研究会の面々の前に、25年後からやってきたという男と、タイムマシンと思われる機械が表れます。
彼らは軽い気持ちで、過去からクーラーのリモコンを調達しようとするのですが……
というストーリーです。
物語序盤で伏線が張り巡らされ、後半一気に回収されていく構成なので、序盤は結構注意してみる必要があるかもしれません。
当時はまだ若手俳優だった瑛太さんや上野樹里さんが出演しており、初々しさが残る彼らの演技を拝める作品です。
「時をかける少女」と同じく、こちらも「今を必死に生きる大切さ」を痛感させてくれる映画だと思います。
まずは何事も動いてみなければ、始まりませんね。
夏のおすすめ映画から学びを得よう
今回紹介した映画は、見るだけで夏を感じられる名作ぞろいです。
ただ見るだけでも十分楽しめますが、人生の学びを得られる作品でもあります。
夏は同僚や同級生との差を一気に広げるチャンス。
日本の名作映画から教訓を得て、一気に成長しちゃいましょう!