【チャンスの掴み方】いい人だけでは掴めない!明智光秀の出世術

明智光秀ですが、大河ドラマでも演じられた通り、有能で、戦いも強く、教養もあり、上司の信長からもウケが良いマルチプレーヤーですよね。

 

社内や取引先などでよくいませんか?「いい人」。人望はあるし、仕事はデキるし、情報にも長けている。そんな非の打ちどころがない人でも落とし穴はあるものです。

 

そこで本記事では、明智光秀のものがたりからあなたのビジネスのヒントを得ていただきたいと思います。

明智光秀の処世術とは

言って世の中に「悪い人」なんてそうそういないもの。たいていは「いい人」ばかりで世の中は回ってます。でも仕事では厳しいことも言わなくちゃいけませんし、ノルマを課すことだってあるでしょう。私もそうですが、とにかく「悪い人」に見られたくないのが本音なんですよね。

 

まず「悪い人」になる

あなたがするべきことはまず「悪い人」になることです。 え?「いい人」だからこそ人が付いてくるものだと思われるかもしれません。

 

確かにそうなのですが、ここはウソだと思って、トコトン「悪い人」に徹してみましょう。

 

なぜ「悪い人」になる必要があるのか?

浪人の身分から抜擢を受け、信長家臣のトップに君臨した人物です。

他の武将たちと違う部分はたくさんあるのですが、光秀だからこそチャンスを掴み、成功した理由、あえて表現するなら以下の3点になるでしょうか。

 

提案力

光秀は優れたプレゼンテーターでした。

周囲の状況を正しく見極め、取るべき道を信長へ進言したわけです。信長は気難しい性格だったとされていますから、彼を説得するために物事を理路整然と説明し、無駄な言葉を省き、わかりやすく説明する必要がありました。やはり言葉の選び方や表現方法など、教養のある光秀だからこそ可能だったのでしょうね。

信長が将軍を迎えて上洛を決意したのも光秀の功績だとされていますし、トップダウン型の信長体制の中では、ひときわ新鮮に映ったことでしょう。

 

情報収集力

光秀は室町幕府に仕えたほどですから京都や畿内の状況を熟知しています。また信長からもらった領地も近江坂本や丹波など京都周辺ばかりでした。


そういった意味では常にアンテナを張っておくことで、些細な情報でも入手できたわけです。信長が少ない人数で本能寺に泊まるという情報を得たのも、このアンテナのおかげでした。

 

人心掌握術

これが最も大事ですね。光秀はデキる家臣だけに様々な難題を信長から押し付けられたわけです。

京都の治安維持や奉行としての役目など、有能な光秀だからこそ務まったと言えるでしょう。

また戦いもうまく、それゆえ織田軍が苦戦に陥っている戦場へ派遣されることも多かったと言います。
数えただけでも丹波・大坂本願寺・伊勢長島・比叡山延暦寺・紀州征伐・北近江などなど、戦場にはいつも明智の「水色桔梗」の旗印が翻っていたことでしょう。

それだけに疲労もハンパなかったと想像できます。部下が討ち死にしたり、ケガをしたり、長らく家族に会えなかったり。部下の不満も溜まっていったはずです。おそらく光秀も心が折れそうになったのではないでしょうか。

しかし信長の信頼を勝ち取り、領地を増やし、部下たちを幸せにするためには心を鬼にして戦わねばならなかったのです。

普通に考えれば、部下から見た光秀は「悪い人」そのものです。部下を追い立てるように戦場へ駆り出し、危険すら顧みません。それこそ鬼に見えたことでしょう。

しかし、それでも部下たちは歯を食いしばって耐えてきました。それはなぜでしょうか。

そこには光秀ならではの「情」があります。鬼の規律で組織をまとめ上げるいっぽうで、一人一人の部下のことを考え、たとえ討ち死にしたとしても、残された遺族のことはしっかりと面倒を見たそうです。

また戦場では部下たちの役割分担をはっきりと指示し、懸命にやった結果が失敗したとしても、決して咎めなかったと言われていますね。

そんなリーダーの元では部下たちも意気込みが違います。まさしくワンチームとなって困難に立ち向かっていったはずですね。

また光秀は領民たちを慈しみ、たいへんな愛妻家であったとも伝わります。そんな光秀の人柄を慕ったからこそ、最後まで部下たちは付き従ったのではないでしょうか。

 

明智光秀のチャンスの掴み方

光秀がただの浪人から信長家臣のトップに昇りつめた理由。それは優れた提案力や情報収集力のみならず、実際に組織を構成する一人一人にまで細やかな気遣いができたことに尽きるでしょう。

たしかに第三者から見れば「悪い人」に見えるのですが、部下たちからすれば「厳しいだけではなく、情に厚い人」と映るわけです。

さあ、これを現代社会に置き換えてみましょう。日頃は仕事に厳しく、部下に辛くあたることがあるものの、いったん仕事を離れれば面倒見が良く、相談事にも乗ってくれる頼れる上司。そんなイメージが伝わってきますよね。

本当に「いい人」とは、厳しさの中にも優しさがある、そんな人物像なのかも知れません。

今回は「チャンスの掴み方」についてお話しましたが、是非こちらの「チャンスの掴み方」という部分をあなたのものがたり起業に生かしていただければ嬉しいです。