【義の男】上杉謙信の名言・逸話に学ぶリーダーの教訓

「最強の戦国武将」とも呼び声高い上杉謙信。彼の名言には、現代のリーダーが学ぶべき、様々な教訓があります。「部下に信用されてないかも……」そんな風に悩んでしまう事はありませんか?そんな時こそ、歴史上の偉人の名言や逸話からヒントを探してみましょう。

この記事では、「上杉謙信の名言」や「上杉謙信の名言や逸話から学ぶリーダーの教訓」について解説していきます!

「義の男」上杉謙信の人柄が分かる名言

上杉謙信の名言には、何よりも「義」を重んじた彼の性格が表れています。生きるか死ぬかの戦国時代、多くの武将が謀反(むほん)やだまし討ちに合い、倒れていきました。そんな中、上杉謙信のように義を貫いた武将は多くありませんでした。

ここからは、上杉謙信の人柄が分かる名言について解説します!

上杉謙信の名言「人の落ち目を見て攻め取るは」

上杉謙信の名言から、彼が手柄よりも義を重んじていた事が分かります。

  • 「依怙(えこ)によって弓矢は取らぬ。ただ筋目(すじめ)をもって何方(いずかた)へも合力す。」
  • 「人の落ち目を見て攻め取るは、本意ならぬことなり。」

「自分の利益の為に戦争はしない。義を通して誰であろうと助ける」という謙信の考え方を表した名言です。謙信には領土拡大や天下統一の野望があるわけでもありませんでした。それでも他国からのSOSがあれば厳しい越後の山を越え、疲弊しながらも数々の戦いに臨みました。明らかに損な役回りでも、義の為に引き受けたのです。

ライバルの武田が戦いに敗れた際、上杉の家臣は「今がチャンス!武田に追い打ちをかけよう!」と提案します。しかし謙信は「人が弱っているところを見て攻撃するのは義に反する」と、その提案を突っぱねたのです。

上杉謙信の名言「我は軍兵をもって戦いを決する」

上杉謙信には、武田信玄との戦いの中で生まれた名言もあります

  • 「我は軍兵をもって戦いを決する。塩をもって敵を困窮せしむる事をせじ。」
  • 「我、好敵手を失へり。世にこれ程の英雄男子あらんや。」

上杉謙信と武田信玄のライバル関係は有名ですよね。二人は12年間の内に5回も合戦を行ったそうです【川中島(かわなかじま)の戦い】。武田信玄はある時、今川氏の策略で塩の供給を止められてしまいます。謙信からすれば、ライバルを攻略するビッグチャンスです。

しかしこれを聞いた謙信は、「姑息(こそく)な手段はとらず、軍で決着をつける」と武田に塩を送ってあげたのです。まさに義の男。「敵に塩を送る」ということわざは、上杉謙信のこの逸話が元になっています。

武田信玄が亡くなった時、謙信は「好敵手を失へり」と涙を流して悲しんだそうです。命の取り合いをした仲ではありますが、二人の間には特別な友情が芽生えていたのでしょう。

上杉謙信の勝負強さがわかる名言

上杉謙信の名言からは、彼の勝負強さが伺えます。謙信は戦争で無類の強さを誇った事から、「最強の戦国武将」としてよく名前が挙げられます。一説によると、70回以上の合戦に参加して、2回しか負けた事がないそうです。とんでもない勝率ですよね。

  • 「運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり。何時も敵を我が掌中(しょうちゅう)に入れて合戦すべし。死なんと戦へば生き、生きんと戦へば必ず死するものなり。」
  • 「手にする道具は得意な物で良い。飛び道具を使っても、相手が死ねば死だ。」

上杉謙信の戦いに対する考え方が分かる名言。「運命は天が決めるけど、日ごろの努力や準備を怠らなければ負ける事はない。」という意味で、継続や努力の大切さを説いています。

「死ぬ気で戦えば生き残り、死を恐れれば死ぬ。」、「どんな道具を使っても、相手が死ねば死だ」という言葉は少し物騒ですが、謙信の戦争へのがむしゃらさや勝利への執念が伝わってきますね。「目的を達成する為に、どんな方法でも惜しまず使え」という彼の考え方は、厳しい戦国の世を生きる上で多いに役に立ったのでしょう。

上杉謙信のリーダー観が分かる名言

上杉謙信の名言からは、彼のリーダー観が分かります。些細なミスが生死を分ける戦国時代、リーダーには高い資質が要求されました。謙信はどのようなリーダー観をもっていたのでしょうか。

  • 「心に邪気なき時は人を育つる」
  • 「心に自慢なき時は人の善を知り」
  • 「心に迷いなき時は人を咎めず」

上杉謙信は「俺の背中を見てついてこい!」というタイプのリーダーだったのでしょう。「自分に偏見や邪(よこしま)な考えがなければ、周囲の人はそれを見習って自然と成長していく」と言っています。

また「自分が自惚(うぬぼ)れていなければ人の長所が見えるし、自分に迷いがなければ人を攻めたりしない」とする謙信の考え方には、上司としての強い責任感や自信が見て取れますね。

上杉謙信の名言・逸話から学ぶリーダーの教訓

上杉謙信の名言やエピソードには、現代でも通用する教訓が詰まっています。リーダーに必要なスキルを多くもっていた謙信ですが、失敗も数多くありました。

まず、領土拡大や天下統一に興味がなかったこと。私利私欲の戦争をしないので、戦果を得られず、部下にも満足な報酬を与えられなかったのです。不満な部下も多かったはず。今で言えば、ブラック企業のようなところがありました。

そして謙信は大の酒好きで、アルコールを部下に強要する事が多かったそうです。現代なら完全にアルコールハラスメントです。義の男ですから、きっとよかれと思ってお酒をジャンジャン注いでしまったのでしょう。しかし現代でも、部下との距離の縮め方を間違えれば、大問題に発展する事があります。

一方、謙信に非凡な資質があったのは記事でも紹介した通り。

  • 人間関係や義と重んじる精神
  • 仕事や目標への貪欲さ
  • 継続と忍耐
  • 強い責任感
  • 敵に恩(塩)を売っておく立ち回りの上手さ

これらは間違いなく現代のリーダーにも必要なスキルです。「チームのリーダーとして成功したい!」という方は、上杉謙信の名言や逸話から教訓を得てはいかがでしょうか。

目標達成の大きな手助けとなってくれるはずです!

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