[起業したい人必見] 海賊とよばれた男の名言から学ぶ起業家精神

あなたは「起業家精神」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
そもそも起業家精神と言われてもピンとこない人。なんとなく分かる気がするけど、いざ起業するとなると今の自分の精神状態では不安だという方。そんな事考えたとがない方もおられると思います。
しかしそういった方でも、例えばスティーブ・ジョブズや松下幸之助の様ないわゆる起業成功者たちの精神構造がどうなっているのか、覗いてみたいと思ったことが一度はあるのではないでしょうか。
今回は2016年に映画化された百田尚樹さんのベストセラー小説「海賊とよばれた男」の主人公・鐡造の名言にならって起業家たる者の精神について学んでいきたいと思います。

海賊とよばれた男とは

私はこの作品を小説で読んだのですが、一言で言ってしまうとこれは起業家もしくは経営者ならば必ず読むべき(みるべき)バイブル本です。
そしてこの作品に出てくる名言の一つ一つに起業家精神のエッセンスが詰まっていると言っても過言ではないと感じました。

あらすじ

舞台は1945年の日本。石炭が主要燃料だったこの時代に石油の将来性を見抜き石油業界に乗り出した主人公・鐡造が、国内の販売会社や欧米の石油メジャーなど数々の敵や壁にぶち当たります。しかしそれでも諦めず、型破りな発想と行動力で仲間と共に道を切り開いていく、という内容です。

「海賊と呼ばれた男」の名言

それではさっそく主人公・鐡造の名言を見ていきましょう。

  • 「融資が受けられないのは何故だかわかるか?」
    「君の真心が足りないからだ。至誠天に通じると言う。君が本当にラジオ修理の事業に命を懸けて取り組む気概があるならば、そしてその事業に利益が出るという信念があれば、その思いは必ず伝わる。」

 

これは融資を受けられなかった部下に、その甘さや熱意が足りていないことをを指摘する言葉です。
「君は本当に命を懸けているのか、自己満足で終わっていないか?」自分自身に問うてみろ、と言っているわけです。
全力を尽くしてやってるつもりなのになぜかうまくいかない。結果が出ない。こんなことはよくあることですよね。
そんな時は自分を振り返り、自分の熱意は足りているのか考えてみる必要があるのかもしれません。

例えば重要なプレゼンがあるとき、どれくらいの時間を準備に充てますか?私は資料作りなどの基本的な準備はもちろん、数時間プレゼンの練習をします。
ではスティーブ・ジョブズがプレゼン準備にどれくらいの時間をかけるのかご存知でしょうか?
彼はたった10分のプレゼンの為に、まず本番の数週間前から準備を始め、リハーサルは丸2日、前日には本番と全く同じ状況を作って1〜2回本番同様の練習を行うそうです。
彼のプレゼンが全世界の人々の心をガッチリ掴むのには確かな理由が存在したのです。

私とジョブズの間に圧倒的な熱意の差があるように、鐡造は部下との間に熱量の差を感じ取ったわけです。
自分が限界だと思っている場所は、実はジョブズや鐡造の足元なのかもしれません。
自分の物差しだけではからず、常に向上心を持ち、限界に挑み続けるからこそ生まれてくる「熱」がある。このことを部下に教えようとしていたんですね。熱い男です。

 

  • 「考えて考えて考え抜け」

 

これは鐡造の姿を見ていても分かることなのですが、彼はどんな苦境に立たされようとも、何か良い方法はないか考え抜き、必ず乗り越えて成功に繋げけています。
鐡造は九州で石油の販売をしますが、元売りの日那石油という会社から、与えられた地域以外での石油の販売を禁じられてしまいます。このままでは倒産してしまう。そこでなんと彼は海の上で販売するという手段に出ます。(つまり、陸上での販売ではないので指定「地域」には入らないという、とんでもない屁理屈です。

しかし鐡造の一見無茶苦茶な行動は決して私利私欲の為ではなく、「日本を豊かにする」ことを常に第一としていました。始めは鐡造の販売行為に制限をかけようとしていた人も、鐡造の熱意に心を動かされ、ついに制限案を取り下げます。かくして鐡造は堂々と海上で販売ができるようになり、売り上げを伸ばすことに成功しました。


この場面からも、とことん考え抜くと一見不可能だと思えることでも必ずどこかに突破口はあり、それを追求する姿に周囲の心は動かされるんだ、ということを学ばされますね。

  • 「実行有言」

有言実行ならよく耳にしますが、実行有言はあまり聞きませんよね。つまり、「言うより先にやれ」「まずはやってみろ」というわけです。
鐡造はとにかくなんでもやってみます。石炭の時代に石油で挑み、外油に対抗するために自ら油を調合し、凍りにくい油を生み出そうとします。途中何度も失敗するのですが、その度に油の配合や比率を変えて改良に改良を重ねます。そしてついに不凍油の開発に成功するのです。

私自身とても優柔不断で、例えば何かに挑戦したくてもやっぱりやめようかな、どうしようかなと考えてしまい、結局時間だけが過ぎていき、後悔することがよくあります。

そうではなくてまずはトライ。そして失敗したら、どこがダメだったかよく考えてすぐに修正。次に生かす。この姿勢が大事なんだと教えられます。確かにこちらの方が結局成功に到達するスピードもはやく、何もせずに後悔するよりよっぽど成長できますよね。

まとめ

今回は海賊と呼ばれた男の名言を見ていきました。
どの名言にも一貫して言えることは、鐡造の熱さや人間味が表れているということです。どんなに素晴らしい言葉であっても、それを言った人の中身がすっからかんだったり、思いが込められていなかったら人の心には響きません。
なんだかこの作品を見ていると人の心を「起こせ」ない人に、会社は
「起こせ」ない。ということを教えられている気がしますね。
あなたの心に響く名言は見つかりましたか?

 

海賊とよばれた男の皆名言についてお話ししましたが、ぜひこちらの「起業家精神」という部分をあなたのものがたり起業に生かしていただければ嬉しいです。