退屈な人生に楽しさを生み出す方法を徳川光圀から学ぶ

あなたは自分の人生に、満足していますか?
「刺激が足りなくて退屈、もっと楽しいことが欲しい」
そんな風に考えることがあるかもしれませんが、不満ばかりを抱いていては、幸せを逃してしまいます。
人生の楽しさとは、意外なところに隠れているのです。
今回は立派な家柄に生まれながらも、過酷な幼少期を経験し、それでも人々のために尽くした人格者として有名な、徳川光圀という偉人をご紹介します。

本当に大切なことはなんなのか、本当の豊かさとはどこにあるのか

人生について考えたとき、自分の人生はもっと良くていいはず、と嘆くことがあるでしょう。
しかし現状に対する不満を抱くだけで、足踏みの状態になってはいませんか?

私も以前は、「人生が退屈なのはタイミングや運の悪さのせいだ」と周囲に責任転嫁をしていました。
ですが周囲のせいにして行動しなければ、「本当の楽しさ」とは出会うことができません。
これから、意外なことで「退屈な人生に楽しさを生み出す方法」をお話します。

この方法を知れば、あなたの人生の見方が大きく変わりますので、是非参考にしてみてください!
結論からお話すると、楽しさを生むためには物事に挑戦することが重要です。
「文句を言う前に行動」という意識を忘れてはいけません。

徳川光圀の生い立ち

1628年、水戸藩の初代藩主である徳川頼房に、男児が誕生しました。
徳川頼房は徳川幕府の初代将軍である、徳川家康の十一子であり、誕生した子どもは家康の孫にあたりました。
しかし男児の母は、頼房の正式な側室ではなかったことから、一時は堕胎の計画も持ち上がります。
ですが出産の道を選ばれ、男児は頼房の家臣の家で無事誕生したのです。
この男児こそ、「水戸黄門」のモデルで現代も人気の高い、徳川光圀でした。

徳川一族でありながら、家臣の家で育った光圀でしたが、5歳のときに水戸城に迎え入れられます。
後に家督を継ぐのは光圀と決まり、当主になるための厳しい教育がはじまりました。
その後9歳で元服しますが、光圀はあまり自覚がなかったことに加えて、兄を差し置いて自身が当主になることに対しての引け目から、「やんちゃ」な少年時代を過ごします。
江戸の街へ降り、旗本などの青年たちと付き合う、自由奔放な日々。
美男子で力の強い光圀は、仲間内でも人気の高い存在でした。
家臣たちから態度を改めるよう諭されても、一向に改善されなかった生活ですが、光圀が18歳のときに転機が訪れます。

転機

司馬遷の「史記」「伯夷伝」と出会い、彼がこれからの人生を考え直すきっかけとなったのです。

登場する兄弟の理念「道義道徳の世界」に感銘を受けた光圀は、幼い頃より引け目を感じていた兄に対して、なにか返したいと考えるようになりました。
そして考えついたのは、「兄の息子を養子にし、家督を兄の血筋に返すこと」でした。

その後は生活態度を改め、読書学問に励み、「史記」にならって「大日本史」の編纂に乗り出します。
30歳のときにはじめたこの事業は、水戸藩の大事業として250年かけて完成し、超大作となりました。
1662年に父が病に倒れ、いよいよ家督を継ぐとき、光圀は兄の子2人を養子に迎えます。
父の「家臣たちへの後追いを禁止してくれ」という願い通り、殉死の禁止を命じました。

水戸藩2代目藩主となった光圀は、その後古典研究や保護活動に力を入れただけでなく、蝦夷地の探検を行い北海道の発見にも貢献しました。
5代将軍の徳川綱吉時代には、幕政にも大きな影響力を発揮し、「生類憐れみの令」に苦言を呈すなど、たくさんの功績を残しました。
家督を兄の息子に譲ると隠居し、晩年は文化財保護の活動を積極的に行いました。
1700年に、72歳で生涯を終えるまで、人々のために尽力した人格者として活躍したのです。

徳川光圀の名言

1663年当時、幕府はキリスト教を禁じ、皆が寺の檀家に入ることを義務付けていました。
そんな中、檀家に対して利益を搾取する寺が出現したことから、光圀は藩内にあった半数以上の寺を統廃合します。
困った庶民の味方であること、光圀の人柄の良さがわかります。

またラーメンやチーズを日本で初めて食べたとされ、好奇心旺盛な性格の持ち主でした。

「苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし」

苦は楽を招き、楽は苦を招くという意味の、光圀の名言のひとつです。
人生の本当の楽しさとは、苦労や困難を超えた先にあります。
つまり、日頃から挑戦するということを忘れてはいけません。
なにかに挑戦するとき、壁にぶつかったり、壁を超えれずに悩んだりすることがあります。

しかしその際には「どうすれば改善されるのか?」「どのような行動を実行すれば成功に近づけるのか?」を常に考える必要があるのです。
そのように苦労して乗り換えた経験は、あなたにとってかけがえのない財産となります。
苦しさから逃げずに挑戦し続け、壁を超えたとき、そこにあるのは「達成感」と「人生に対する喜びや充実感」です。
「人生に退屈している」と嘆くよりも、まずは自身で行動することが大切なのです。

まとめ

本当の楽しさとは、実は苦しさの中に隠れています。
挑戦し、達成感を得ることこそ、光圀の言う「退屈な人生に楽しさを生み出す方法」なのです。
今回は「水戸黄門」で親しまれる人格者で有名な、徳川光圀についてお話しました。
是非苦しさの中から人生に楽しみを生み出すという部分を、あなたのものがたり起業に生かして頂ければうれしいです。