逆境を強さに変える方法をー奇跡のリンゴーから学べ

奇跡のリンゴから何を連想するでしょうか?
知る人はご存じでしょうが、知らない人は・・たまたま出来たリンゴ?とかいろいろと想像されると思います。

奇跡のリンゴ・・それは「絶対不可能」を覆したリンゴ農家・・木村秋則さんが作った農薬を使わずにリンゴを育てるリンゴの事であり、すくなくともその時代は、実現は100%不可能と考えられていました。
木村秋則さんは30年近くの歳月を、リンゴの無農薬栽培にかけてきました。
今現在ですら、それは不可能だという専門家は多いと思います。農薬を使わなければ、リンゴを収穫することは出来ないと思われています。現実のリンゴの栽培を知る人にとって、それは常識以前の問題と思われています。

なぜ、無農薬栽培を始めたのか?

なぜ、リンゴの無農薬栽培をしようと思ったかと申しますと、年に十数回も農薬を散布することで、木村秋則さんの奥様美千子さんの皮膚がかぶれ、重い症状となったから決意したのです。

困難の数々

リンゴの無農薬栽培に挑戦し始めたのは1978年であり、害虫をひたすら手で取る仕事に忙殺されるも、800本もあれば、到底無理で、収穫はゼロになりました。
一日百円での生活を余儀なくされ、結局アルバイトをする事となり、最初に勤めたのは弘前のパチンコ屋でしたが、生真面目な木村さんは、生まれてこのかたパチンコ屋に入ったことがなく、パチンコの台を見るのも初めてでした。しかし客のクレーム対応もあり、木村さんには荷が重すぎる仕事でした。
木村さんは、リンゴの気持ちはわかっても、パチンコ客の気持ちは到底理解できなかったのです。
八か月で解雇され、次の職場は繁華街のキャバレーであります。その間、トイレ掃除からボーイ兼経理担当等で3年勤めました。

転機

木村さんは「家族につらい思いをさせてしまったことに、死んでおわびをしようと思って、ロープを手に持ち、ふらふらと岩木山へ行きました。そこで、リンゴの木を見て、「リンゴの木が、もっと生きろといってくれているような気がして、死ぬのを止めました。
と同時に、山では農薬も肥料も使わないのに、どうして木が育つのか。山の状態を畑に再現すればいい!と気付きました。
そして、無農薬栽培をはじめて9年目の5月、やっとリンゴが花をつけ、無農薬農法でのりんごづくりに 成功しました。 「自然栽培でりんごをつくる」という自分の目標に向かって、苦しくてもあきらめずに粘り強く努力し続けた木村さんの姿は、少しの困難や挫折があると努力することをあきらめてしまう人に力を与えてくれる実話であります。

名言

みなさんは、どんな希望や夢を持っていますか?
そして、家族が支えてくれていると感じたことがありますか? 
また、逆に、みなさんの家族のだれかが、どんな希望や夢を持っていますか。
そして、その夢を自分が支えるとか、一緒に追い求めているなと感じたことがありますか?
すごく具体的でもいいし、大雑把にこんなことがあると思い出して下さい。
そして、リンゴの木はリンゴの木だけで生きているわけではないのです。周りの自然の中で、生かされている生き物なのです。
人間もそうなんです。
人間はそのことを忘れてしまって、自分ひとりで生きていると思っているのです。
しかし、全然ひとりで生きているわけではなく、自分がみんなのため、みんなが自分のためと助け合って生きているのです。
生きていれば必ず、辛いことがあり、悩んだりくじける事は沢山あると思います。
悩むことはいいですが、それで死のうとか考えないで下さい。
あなたに何がわかるのですか?と怒られることはわかっています。
言いたいことは、あなた一人ではないのです。あなたを絶対助けてくれたり助言してくれる人は絶対います。家族、友人、会社の人、地域の方々、役所の人、犬猫ペット、歌手ミーシャが言ってたように沢山の歌、三浦春馬主演のドラマにでたLOVOT・・。
その時はこの奇跡のリンゴの話を思い出して下さい。

危険から守り給えと祈るのではなく、
危険と勇敢に立ち向かえますように。
痛みが鎮まることを乞うのではなく、
痛みに打ち克つ心を乞えますように。
人生という戦場で味方を探すのではなく、
自分自身の力を見いだせますように。
不安と恐れの下で救済を切望するのではなく、自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。
成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような、
卑怯者ではなく、失意のときにこそ、
あなたの御手に握られていることに気付けますように。

人が生きていくために、経験や知識は欠かせない。何かをなすためには、経験や知識を積み重なる必要がある。だから経験や知識のない人を、世の中ではバカと言うけれど人が真に新しい何かに挑むとき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識なのだ。木村は一つ失敗するたびに、ひとつの常識を捨てた。そうして無垢の心でリンゴの木を眺めることが出来るようになったのだ。
ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う。
「奇跡のリンゴ」石川拓治 著より

難しい問題に直面した時、私は逃げたくなります。しかし、その問題が難しければ難しいほど
問題を解決した時気持ちがいいはずです。生きるためのレシピはないのです。
何とかなります。

今日観に行きましたブレイブー群青戦記―より

力を持つ者には それに相応しい定めがある。
よく考えろ おぬしが何を信じて 光となるか
 徳川家康

まずは何事も動いてみなければ、始まりませんね。