日本の芸術家3人の芸術に触れよう!

日本の芸術家と聞いたとき誰を思い浮かべるでしょうか。普段アートに親しむ機会が少ないと、すぐには思いつかないかもしれませんね。ですがこれからご紹介するアーティストは作品を見れば、いずれも一度は目にしたことのある創作をしている芸術家ばかりです。美術に触れることはビジネスをする上でも大事な、あなたの感性を高めてくれることにもがつながります。気軽な気持ちで現代の先端アートを体感してみませんか。

現代芸術に触れるメリットとは

芸術で感性を磨けばビジネスにも役立つ

日本の芸術家の作品に触れてぜひあなたの感性を磨きましょう。感性とは、五感を通じて自分が今置かれている状況を判断する感覚のことを言います。これからの時代は、情報や知識での人との差はあまりなくなっていくだろうと考えられています。人との差異が現れるとしたらそれは感性の違いでしょう。

感性とは、言い換えると人や物事に接した時、そこに何かを感じ取る力と言えます。例えば人と接したとき相手の思いをすぐ感じ取れる人は、人間関係もうまく築くことができるでしょう。また物事を見た時にその本質を読み解く力があれば、時代の流れや新しいものの可能性を見抜くことができるでしょう。

そしてそれが他者とは違う価値観を生み、新しい発想を生み出すのです。ですから感性を養うことは大事なことであり、特にビジネスシーンにおいては感性を磨くことが必須といえるのです。

感性を磨くために、日本の芸術家の作品に触れよう!

「日本の芸術家なんてわからない」「自分の美的センスはゼロだから」「私は感性がないから」…そう思って最初から、感性を磨くことを諦めていませんか。感性とは誰でも何歳からでも磨くことができるものです。感性とは言い換えますと、物事を深く考え深く感じ取る能力、といえるからです。

現代芸術を鑑賞することは感性を高めるための1つの訓練として、おすすめの方法です。絵画などを鑑賞したとき、最初は表面的な感想しか抱けないでしょう。しかし見続けるうちに、奥に隠された絵画のテーマを発見できるようになります。そして作者が描こうとしたその絵画の本質を味わえるようになるのです。

感性を高める訓練をするにあたっておすすめなのが、日本の芸術家による絵画などです。特に現代の日本の芸術家がおすすめです。なぜかと言いますと、日本の現代アーティストならば私たちと同じ現在の日本を生きていると言うバックボーンに共通点があるからです。背景が似ていればその絵画の本質を理解する手助けになります。

つまり、外国の芸術家の作品を理解するよりもわかりやすいのです。ですから日本の芸術家、しかも現代の芸術家をおすすめしたいのです。以下の項目で作品としても人気があり、しかも存命中の日本の現代アーティストを3人ご紹介します。

草間彌生

草間彌生(くさま やよい)ってどんなアーティスト?

草間彌生は1929年に長野県松本市で裕福な家庭に生まれました。ビビットな色使いで水玉やかぼちゃをモチーフとしている作品群を一度は目にしたことがあるでしょう。草間は統合失調症的な精神病を幼い時から抱えています。

現在、病院で暮らしながらアトリエに通い、作品づくりを進めているといいます。幻聴などの病気の症状が作品に表れているせいか創作の表現が独特で、エネルギーのこもった作品群は見る人を惹きつけてやみません。

若干16歳でレベルの高い画家たちに混じって絵画展に入選するなど、その才能は若い頃から飛びぬけていました。草間の作品の特徴的なテーマは「反復」と「増殖」です。自らの幻覚症状を無限に広がる空間と時間とに表すことで、強烈な存在感を持つ作品群へと昇華させていったのです。

現在ではファッションブランドともコラボレーションするなど商業分野でも精力的に活動を行っており、前衛芸術家として今も注目を浴びています。東京都新宿区に「草間彌生美術館」も設立させました。

奈良美智

奈良美智(なら よしとも)ってどんなアーティスト?

奈良美智は1959年に青森県で生まれました。画家であり彫刻家でもあります。某有名テレビ番組で「嵐」の大野智さんとコラボ作品を創ったことがあることは、皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。

絵本作品のようなどこかシニカルかつ可愛らしさのある作品群は親しみやすく、世界的にもファンが多い現代美術作家の1人です。奈良の作品は、ロサンゼルス現代美術館や、別名MoMAの名前で有名なニューヨーク近代美術館にも所蔵されています。

最近では、原宿の表参道に自身がプロデュースするカフェ・レストランもオープンしました。現代アーティストは単なる美術作品にとどまらずに自身のグッズ製作や空間プロデュースをしたりすることも多く、作品世界を様々に広げていくのが特徴といえるでしょう。

村上隆

村上隆(むらかみ たかし)ってどんなアーティスト?

村上隆は1962年に東京都板橋区で生まれました。ポップアートを作風とするアーティストです。村上というと「お花」のモチーフや、アニメ調の絵画作品が代表的な作風といえるでしょう。皆さんもどこかでご覧になったことがあるのでは?

村上は、小さい頃から好きだったアニメの影響と、自身が東京芸術大学時代に学んだ日本画の影響を受けた創作をしているといって良いでしょう。

村上は海外でも評価が高く、自らの作品が有名なオークションで16億円の値段をつけたこともあるほどです。またルイ・ヴィトンともコラボ商品を発表して話題を集めました。村上はアートの総合商社「カイカイキキ」を立ち上げて多角的に創作活動を行うなど、その動向は注目を集めています。

日本の芸術家の作品鑑賞であなたの感性を高めよう

いかがでしょうか。現代アートと言うと、敷居が高くなりますが、今回ご紹介した日本の芸術家は、いずれもわかりやすく親しみやすい作品制作を特徴としています。

まずは、このような理解しやすい芸術から、美術に触れてみてはどうでしょうか。

優れたアーティストとの出会いは、きっとあなたの感性を高めてくれるのに違いありません。