「お箸」に関する和食のマナー

お箸に関する和食のマナーをどれくらいご存じですか?我々日本人にとってお箸は身近なものですが、近年はライフスタイルも変わりお箸のマナーを知る人が減少しています。一流の起業家を目指すなら知っておきたいマナーの1つが、お箸の正しい使い方。今回はお箸に関するマナーについて詳しくご紹介していきたいと思います。

食事中のマナーは案外見られている?

同席している人の食事マナーを気にする、という人は案外多いです。なかでも和食は基本から上級向けまで幅広いマナーがあり、細かい動作まで見られることも。

お箸の使い方や口元の動きまで、全て見られていることを意識しましょう。マナーがなっていない、食べ方が汚い人はだらしない印象を持たれやすいです。完璧な和食のマナーをマスターすることは、自分自身の評価や信用にも繋がります。

一流の起業家を目指すなら、スマートな箸使いを身に付けたいですよね。

お箸に関する和食のマナー

食事中のお箸の使い方から食後まで、お箸に関する和食のマナーを見ていきましょう。

お箸の正しい持ち方

最近は日本でも洋食を食べる機会が増え、お箸が持てない子どもが急増しています。まずは正しいお箸の持ち方から確認していきましょう。

1.親指、人差し指、中指の3本を使う

2.上のお箸を鉛筆を持つように利き手で持つ

3.下のお箸は親指の付け根に挟み第一関節当たりに乗せる

以上が正しいお箸の持ち方です。お箸を使うときは、下のお箸は動かさずに上のお箸のみを動かして料理を掴みます。お箸を正しく持つのは、起業家としてだけでなく大人として絶対守りたいマナーです。

箸置きがない場合

会席料理などでも箸置きがない場合がありますよね。

この場合はお盆の左ふちに箸先を出した状態で置くのが最適です。もしお盆がない場合は、取り皿の手前に置くことが好ましいです。

多くの方がやりがちなのが、茶碗などの上にお箸を置いてしまうこと。茶碗を箸置きとして使うことは見た目も美しくなく、マナー違反になるため注意しましょう。

箸袋を箸置きの代わりにしても良い?

よく箸袋を箸置きとして使う人がいますが、こちらはマナー違反ではないので安心してください。

箸置きにする方法は色々ありますが、二つ折りにして使うのが最も簡易的です。特にこうしなければいけないという決まりはないため、好きな形にして使って問題ありません。

食後の箸使い

使い終わったお箸ですが、お箸の場合は懐紙を使って先端を綺麗に拭き取ってから元に戻します。

割り箸の場合は箸袋に戻します。使い終わったことがわかるよう、箸袋の先端を折り曲げておきましょう。なぜ箸袋に戻すのか、それは割り箸の先に食べ物が残った状態は見た目が美しくないので、お箸の先を隠すためです。

日本は細かい思いやりを大事に考える文化があります。一緒に食事をしている人はもちろんお店の人も不快にならないよう、お箸の先を綺麗に拭き取ったり隠したりして、美しく食事を終わらせることが好ましいとされているのです。

嫌い(忌み)箸

お箸のマナーには「嫌い(忌み)箸」という、やってはいけないとされるマナーがあります。最低限身に付けたい嫌い箸を見てみましょう。

洗い箸 お味噌汁やお吸い物などでお箸を洗うこと
返し箸 料理を取り分ける際にお箸を逆さにして使うこと
空箸 一度お箸を付けた料理を食べずに元に戻すこと
揃え箸 お箸を机や食器に突き立てて揃えること
ちぎり箸 お箸をナイフとフォークのように両手に1本ずつ持ち食べ物をちぎること
振り上げ箸 お箸を手の甲より上にあげること
持ち箸 お箸を持ちながら器を持つこと

上記で紹介した以外にも、全部で約40種類もの嫌い箸があります。洗い箸や返し箸などは多くの人がやりがちなマナー違反のため、充分気を付けたい項目です。

人と差が付くお箸のマナー

ここからは人と差が付くお箸のマナーを見ていきましょう。身に付ければ食事の所作をワンランクアップさせられます。

割り箸の割り方

割り箸の割り方を気にしたことはありますか?

ほとんどの方が左右に割っていると思います。マナー違反というわけではないのですが、左右に割ると隣の人にひじが当たってしまうことも。割り箸を水平に持って膝上で上下に割れば、隣の人への気遣いもでき見た目も美しいです。

お箸の取り上げ方

1.右手でお箸の中央あたりを持つ

2.左手で下から支えて右手は横に滑らせてお箸の下へ持っていく

3.右手を返してお箸の1/3あたりを指先で持つ

4.左手をはずしたらお箸を正しく持つ

以上が正しいお箸の取り上げ方です。取り上げ方まで注意できる人は少ないですが、年配の方やマナーに厳しい方と食事をした場合、感心してもらえるはずです。

手皿はNG

実はマナー違反なのが、手をお皿の代わりに使う手皿です。

一見上品に思えますが、料理や汁が手に落ちた場合おしぼりで拭くことになり、かえって汚い動作になってしまいます。

完璧なマナーを身に着けて一流の起業家に

和食のなかでもお箸のマナーは細かく分類されています。日頃の食事からマナーを意識することで、ビジネスに関わる食事の場でも美しい所作ができるようになるでしょう。

マナーを身に着けるということは品が伝わり、人としての価値も上がります。完璧なマナーを身に付けて一流の起業家を目指しましょう。